IPv6とは、インターネットの速度が速くなる次世代規格の一つ。
IPv6は、対応のプロバイダ(インターネット回線を繋げる業者)を契約することで利用でき、旧世代のIPv4より20倍程度速くなる場合も。
速度が20倍速くなるとダウンロード時間が20分の1、つまりこれまで10分かかってたダウンロードが30秒でできます。
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インターネットを使わない日はないんじゃないでしょうか?スマートフォン・タブレットが普及しインターネットは生活の一部になりました。そんなインターネットですがどうせなら速くて安定した回線で快適に動画・ゲームを楽しみたいですよね!
今回はそんなインターネット回線やプロバイダを選ぶ際に重要な指標になってくる「IPv6」という言葉について解説していきたいと思います♪ネットサービスやプロバイダーの公式サイトをチェックしている方は目にしたことがある言葉かもしれません。
知っておいて損はない次世代の通信規格「IPv6」について、基本的な情報をわかりやすくご紹介していきます![/ignore]
IPv6とは?
「IPv6」は「Internet Protcol Version 6」の略称です。
IP(インターネットプロトコル)とは、インターネットを使用する際の規約の一つ。
そのIPのバージョン6が、IPv6となります。現在主流なものは「IPv4」つまりIPのバージョン4です。
IPv6を利用することにより、従来の規格とは一線を画す通信速度・安定性の向上といったことが望めます!
IPv6は対応している通信会社で契約し、IPv6対応のWi-Fiルーターを設置することで利用可能になります。
対応しているおすすめプロバイダーと料金一覧
プロバイダ | 月額料金 |
DTI |
集合住宅:680円~ |
---|---|
BIGLOBE |
集合住宅:650円~ |
OCN |
集合住宅:650円~ |
@nifty |
集合住宅:950円~ |
so-net |
集合住宅:900円~ |
GMO |
集合住宅:530円~ |
BBexcite |
集合住宅:700円~ |
Plala |
集合住宅:600円~ |
ASAHIネット |
集合住宅:700円~ |
※光回線提供事業者・利用地域・キャンペーン・オプションによって利用料金は変動します。
なぜIPv6?
IPv6が必要になった経緯について簡単に確認しましょう!
1番の理由はIPの枯渇!
「IPv6」誕生の経緯は、インターネット通信を行うPC・スマホの識別番号であるIPアドレスの数が足りなくなってきているためです。
従来の規格「IPv4」は「32bit」で構成されています。
つまりの2の32乗通り、およそ43億個のアドレス数を保有していることになります。
世界人口が70億人を突破している現在、1人に1アドレスも割りてられない計算になります。
それゆえ「IPv6」は不足しているIPアドレスの数を拡張するために誕生しました。
IPv6は約340澗保有!
IPアドレスの枯渇問題を解決すべく出てきたのが「IPv6」という規格でした。
「IPv6」は2の128乗通り、つまりおよそ340澗個ものアドレス数を保有していることになります!
ちなみに澗は兆の6桁先の単位です。
これからさらにIOTが進んでいく社会を考慮しても、アドレスをほとんどもて余すことになりそうなまさに桁外れな数字です。
IPv4との違い
ここではIPv4とIPv6の違いについてご紹介していきます。
違い①:保有しているアドレス数
先述したように、IPv6はIPv4で賄いきれなくなったIPアドレスの数を拡張するために生まれました。
規格 | アドレス数 |
IPv4 | 約 43億個(2の32乗) |
IPv6 | 約 340澗個(2の128乗) |
表の通りIPv6は莫大な数のアドレスを保有しています。
IPアドレス枯渇の背景にはスマートフォン・タブレットといった機器の普及があります。
誰もがインターネットを使う時代になり、IPアドレスの使用数は急増し続けています。
違い②:セキュリティの強化
IPv6は通信機パケットの暗号化が標準機能として備わっています。
その他にもセキュリティ機能がIPv4よりも豊富に存在しているのがIPv6の特徴です。
しかし、注意点として知っておく必要があるのがファイアウォールの設定です。
ファイアウォールは、外部ネットワークからの不正アクセスをシャットダウンするセキュリティ機能のこと。
この設定がIPv4とIPv6では全くの別物となります。
IPv6を有効にしただけのデフォルトの状態ではファイアウォールの設定はなされていません。
つまりこの状態だと悪意ある外部からのアクセスを許してしまう可能性があります。
各種機器の公式サイトを確認し、設定することをおすすめします。
IPv6は本当に速い?
「IPv6」はそれだけで速いと言われがちな通信規格ですが正確には違います。
ここでは従来の規格であるIPv4とIPv6における接続方法の違いを交えて「IPv6」の速さなどについてご紹介していきます!
IPv6の方がIPv4より速い?
実はこの認識は誤解です。正確にはIPv6の「IPoE接続」(ネイティブ接続)が従来の規格よりも早いという認識が正しいです!
つまりIPv6でも接続方法が従来の「PPPoE」では通信安定・速度向上といった恩恵は受けられません。
インターネットの接続がスムーズになるのは、IPv6を使用することによって直接もたらされているわけではなく、混雑要素が少ないネットワークにIPoE接続するためです。
IPoE接続(ネイティブ接続)とは?
IPoE接続(ネイティブ接続)とは「IP over Ethernet」の略で、IPパケット伝送方法の1つです。
従来のPPPoE接続方式との違いは「ISP相互接続点(POI)」を経由せずに通信を行う点です。
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ISP相互接続点(POI)とは
ISP相互接続点(POI)はプロバイダーとNTT回線設備の間に位置する通信設備のことを指します。
PPPoE接続の場合、インターネット利用者はこの設備を必ず通過することになります。
アクセス集中時にはこの設備がボトルネックになり遅延の原因になります。
というのはPPPoE接続において、POIを所有しているのはプロバイダではなくNTTであるためです。
プロバイダーの加入者が増加し、POIへのアクセスが混雑しても所有権はNTTにあるため、プロバイダーの決定でPOIの拡張を行うことはできません。
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IPv6(IPoE接続)のメリット!
それではIPv6におけるIPoE接続のメリットについてご紹介していきます!
IPv6(IPoE接続)のメリット①:通信が速い・安定している!
IPoE接続ではNTT回線とプロバイダーの相互接続点となる通信設備の所在はプロバイダー側になり、プロバイダーはより通信設備への投資といった対応がとれるようになります。
つまり、IPoE接続では相互接続点の所有権はプロバイダー各社にあります。
これによりプロバイダーは相互接続点の拡張を自由に行え、柔軟な対応をとることが可能になります。
プロバイダーは、加入者の増加に伴ったアクセス集中・遅延問題などを未然に防ぐことができます。
まとめると、プロバイダーがユーザーに合わせて通信設備の拡張を自由に行えるため、PPPoE接続よりも通信が速く、なおかつ安定するといった仕組みになっています!
メリット②:ルーターの設定不要!
従来型のIPv4のPPPoE接続は回線契約時に、ID・パスワードの入力設定等など面倒な手順を踏む必要がありました。
IPv6の接続方式をIPoEにすれば、回線・プロバイダー契約時の面倒な設定なしで自動でインターネットに繋がるようになります。
複雑なIDやパスワードの管理をユーザーは行う必要がなく、PPPoE接続よりIPoE接続のほうがよりわかりやすく使いやすいものになっています!
IPv6の注意点
ここではIPv6を利用するうえでの注意点についてご紹介します!
注意点①:閲覧・利用できないサイトやゲームがある
IPv6とIPv4には互換性がなく、IPv4のIPアドレスに対して相互通信ができません。
現状インターネット上のほとんどWebサイトがIPv4で構成されているため、IPv6に対応しているWebサイトは多くありません。
そのため一部のWebサイトやオンラインゲームが利用できなくなる場合があります。
その場合はIPv6(IPoE)が経由するネットワークを利用した「IPv4 over IPv6」方式を利用することをおすすめします。
この方式を用いれば、「IPv6」「IPv4」を問わずどちらのコンテンツも快適に利用することができます!
注意点②:接続方式がPPPoE接続
IPv6対応であっても接続方式が「PPPoE接続」の場合があります。
通信速度・安定性の向上を求めている方は注意してください。
せっかくIPv6対応にしても、接続方式がPPPoEのままでは通信速度の向上は望めません。
選ぶ際は、「IPv6対応」で接続方式が「IPoE」であるか確認しましょう。
注意点③:対応ルーターが必要
IPv6を利用する際には対応のルーターを用意する必要があります。ルーターの買い替えが必要になった場合コストがかさんでしまいます。
しかし、多くの回線事業者がIPv6対応のルーターを数百円単位で有料レンタルを行っています。
対応ルーターを持っていない、買い替えるのは億劫だという方はレンタルを行っている事業者で契約することをおすすめします!
おすすめはIPv4 over IPv6!
「IPv4 over IPv6」はIPv6(IPoE)環境下で通信をしながら、従来の規格であるIPv4でも通信を行える方式です。
大手サービス(YouTube・Netflix等)はIPv6対応をしていますが、ほとんどがIPv4であるというのが現状です。
「IPv4 over IPv6」に対応しているプロバイダに申し込みすることで、コンテンツに応じて自動で接続を切り替えることができます。
そのためIPv6・IPv4どちらのコンテンツも従来より快適な通信で楽しむことが可能です!
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は次世代通信規格である「IPv6」についてご紹介してきました。
IPv6を選ぶ際に重要なのは接続方式です。
従来のPPPoE接続ではなくIPoE接続を利用することにより、通信速度・安定性の向上が望めます。
とはいえ現状主流はIPv4のサイトやサービスがほとんどのため、できることなら「IPv4 over IPv6」に対応しているプロバイダと契約することをおすすめします!
いずれにしてもIPv6に移行していくのは時間の問題です。
早めに切り替えておいて損はなし!IPv6(IPoE接続)で快適なインターネットライフを!
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