一部の格安SIMに設定されている「1回線の契約でSIMカードを複数枚発行できる」プラン。
スマホ料金を抑えつつ家族で容量をシェアしたり、サブのスマホやタブレットを使うのにおすすめです。
今回は1契約で複数SIMを作れる、おすすめ格安SIMを紹介します。
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複数枚対応のおすすめ格安SIM
2020年現在、複数枚対応のおすすめの格安SIMは4社。
IIJmio・エキサイトモバイル・OCNモバイルONE・ビッグローブモバイルです。
1回線で2枚、3枚と契約できる格安SIMを選ぶときは、次のポイントに注目しましょう。
-
- 対応キャリア
- 発行可能SIM枚数
- シェア可能容量
- 月額料金
- 追加SIMの維持費
- 支払方法
1位:IIJmio
対応キャリア | ドコモ・au |
---|---|
発行可能SIM枚数 | 最大10枚 |
シェア可能容量 | 3・6・12GB |
月額料金(音声SIM) | 1,600円(3GB) 2,220円(6GB) 3,260円(12GB) |
月額料金(データSIM) | 900円(3GB) 1,520円(6GB) 2,560円(12GB) |
追加SIMの維持費 | 400円/枚※ |
支払方法 | クレジットカードのみ |
※データSIMは3枚目まで追加維持費無し
IIJmioの特徴は、タイプA(au回線)とタイプD(ドコモ回線)でもデータを分け合えること。
一般的に、異なる通信キャリア間のデータ容量のシェアはできません。
IIJmioはそれが可能なため、「auのiPhoneとドコモのXperiaを使いたい」という場合など、使う端末に合わせてオトクに回線を使い分けることが可能です。
[btn]IIJmio公式サイト[/btn]
[su_spoiler title=”IIJmioの料金詳細”]
プラン名 | 高速通信容量 | データ通信専用SIM | SMS機能付SIM(タイプD) | SMS機能付SIM(タイプA) |
音声通話機能付きSIM
|
ミニマムスタートプラン | 3GB | 900円 | 1,040円 | 900円 | 1,600円 |
ライトスタートプラン | 6GB | 1,520円 | 1,660円 | 1,520円 | 2,220円 |
ファミリーシェアプラン | 12GB | 2,560円 | 2,700円 | 2,560円 | 3,260円 |
*税抜表記 |
[/su_spoiler]
2位:エキサイトモバイル
対応キャリア | ドコモ |
---|---|
発行可能SIM枚数 | 最大5枚 |
シェア可能容量 | ・従量プラン(最大15GB) ・定額プラン(1/3/9/30/50GB) |
月額料金(音声SIM) | SIM1枚あたりデータプラン+700円 |
月額料金(データSIM) | ・従量プラン 1,050円〜 ・定額プラン 1,260円〜 |
追加SIMの維持費 | 0円 |
支払方法 | クレジットカードのみ |
エキサイトモバイルの特徴は、データ容量のプランが豊富な点。
データを使った分だけ支払う「従量プラン」や50GBまで利用可能な大容量プランが用意されており、「他社ではちょうどいいプランが無い!」という方にもおすすめです。
また、SIM3枚コースを選べば、SIMカードの追加手数料がかからないのも嬉しい点。
2枚目以降のSIMに対しての維持費も無く、非常にお得です。
[btn]エキサイトモバイル公式サイト[/btn]
[su_spoiler title=”IIJmioの料金詳細”]
エキサイトモバイル従量プランの料金
最適料金プラン | ||||
高速通信容量 | 1枚コース | 3枚コース | 音声通話機能 | SMS基本料 |
低速通信のみ | 500円 | ー | 700円/枚 | 140円/枚 |
~100MB | 630円 | 1,050円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~500MB | 630円 | 1,100円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~1GB | 660円 | 1,180円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~2GB | 770円 | 1,340円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~3GB | 880円 | 1,550円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~4GB | 1,150円 | 1,780円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~5GB | 1,450円 | 1,890円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~6GB | 1,600円 | 1,950円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~7GB | 1,900円 | 2,100円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~8GB | 2,120円 | 2,190円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~9GB | 2,200円 | 2,380円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~10GB | 2,380円 | 2,540円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~11GB | ー | 2,830円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~12GB | ー | 3,100円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~13GB | ー | 3,450円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~14GB | ー | 3,790円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
~15GB | ー | 3,980円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
エキサイトモバイル定額プランの料金
定額プラン | ||||
高速通信容量 | 1枚コース | 3枚コース | 音声通話機能 | SMS基本料 |
0MB | 650円 | 1,100円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
1GB | 670円 | 1,260円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
2GB | 770円 | 1,450円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
3GB | 900円 | 1,680円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
4GB | 1,170円 | 1,980円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
9GB | 2,250円 | 2,460円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
20GB | 3,980円 | 4,480円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
30GB | 5,980円 | 6,580円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
40GB | 7,980円 | 8,580円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
50GB | 10,180円 | 10,680円 | 700円/枚 | 140円/枚 |
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3位:OCNモバイルONE
対応キャリア | ドコモ・au |
---|---|
発行可能SIM枚数 | 最大5枚 |
シェア可能容量 | 3/6/10/20/30GB |
月額料金(音声SIM) | 1,800円〜 |
月額料金(データSIM) | 1,100円〜 |
追加SIMの維持費 | 400円/枚 |
支払方法 | クレジットカード・口座振替 |
OCNモバイルONEの特徴は、口座振替が選べること。クレジットカードを持っていない人も利用できます。
また、新規での申込みならSIMカード追加手数料が0円なのもポイント。
さらに、定期的に1円スマホの販売もされているので、子ども用やサブのスマホが欲しい場合には非常にお得に手に入れられます。
[btn]OCNモバイル公式サイト[/btn]
[su_spoiler title=”OCNモバイルONEの料金詳細”]
音声対応SIM | |
高速通信容量 | 月額基本料 |
100MB/日 | 1,600円 |
170MB/日 | 2,080円 |
3GB/月 | 1,800円 |
6GB/月 | 2,150円 |
10GB/月 | 3,000円 |
20GB/月 | 4,850円 |
30GB/月 | 6,750円 |
SMS対応SIM | |
高速通信容量 | 月額基本料 |
100MB/日 | 1,020円 |
170MB/日 | 1,500円 |
3GB/月 | 1,220円 |
6GB/月 | 1,570円 |
10GB/月 | 2,420円 |
20GB/月 | 4,270円 |
30GB/月 | 6,170円 |
データ通信専用SIM | |
高速通信容量 | 月額基本料 |
100MB/日 | 900円 |
170MB/日 | 1,380円 |
3GB/月 | 1,100円 |
6GB/月 | 1,450円 |
10GB/月 | 2,300円 |
20GB/月 | 4,150円 |
30GB/月 | 6,050円 |
*税抜表記 |
4位:BIGLOBEモバイル
対応キャリア | ドコモ・au |
---|---|
発行可能SIM枚数 | 最大5枚 |
シェア可能容量 | 3/6/12/20/30GB |
月額料金(音声SIM) | 1,600円〜 |
月額料金(データSIM) | 900円〜 |
追加SIMの維持費 | 音声:900円/枚 データ:200円/枚 |
支払方法 | クレジットカードのみ |
BIGLOBEモバイルの特徴は、YouTubeなどの動画サービスがデータ消費ナシで使えること。
また、追加SIMの維持費が安いのも特徴。データSIMであれば月額200円/枚、音声SIMで900円/枚となっています。
[btn]BIGLOBEモバイル公式サイト[/btn]
[su_spoiler title=”ビッグローブモバイルの料金詳細”]
セレクトプラン | |||
高速通信容量 | 音声通話SIM | データSIM+SMS | データSIM |
1ギガ | 1,400円 | ー | ー |
3ギガ | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
6ギガ | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
12ギガ | 3,400円 | 2,820円 | 2,700円 |
20ギガ | 5,200円 | 4,620円 | 4,500円 |
30ギガ | 7,450円 | 6,870円 | 6,750円 |
*税抜表記 | |||
*データSIMは、タイプD(ドコモ回線)のみ |
[/su_spoiler]
5位:UQモバイル
対応キャリア | au |
---|---|
発行可能SIM枚数 | 最大5回線 |
シェア可能容量 | 3/9/21GB |
月額料金(音声SIM) | 1,980円〜 |
月額料金(データSIM) | – |
追加SIMの維持費 | 1,480円〜 |
支払方法 | クレジットカード・口座振替 |
UQモバイルは、正確にはシェアプランで複数枚のSIMを発行することはできません。
2回線目以降の契約が、毎月500円が割引される形になります。シェアプランが欲しい人は、1〜4位の格安SIMがおすすめ。
通信速度は格安SIMの中ではダントツなので、「複数回線全てで快適な通信を行いつつ料金もある程度抑えたい」という方にはおすすめです。
[btn]UQモバイル公式サイト[/btn]
[su_spoiler title=”UQモバイルの料金詳細”]
プラン名 | 高速通信容量 | 月額基本料 | 2台目以降 |
スマホプランS | 3GB | 1,980円 | 1,480円 |
スマホプランM | 9GB | 2,980円 | 2,480円 |
スマホプランL | 21GB | 3,980円 | 3,480円 |
*税抜表記 |
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比較表
シェアじゃないプランの差額はすべて、音声通話SIMを使う、という条件で計算しました。

格安SIM | 追加維持費 | 追加手数料 | 発行可能枚数 |
シェアじゃないプランとの差額
|
IIJmio |
・音声SIM、SMS機能付きSIM
2枚目以降400円 ・データSIM 2,3枚目は無料 4枚目以降400円 |
・ミニマムスタートプラン ・ライトスタートプランの2枚目 ・ファミリーシェアプランの4枚目以降 追加手数料2,000円 |
1契約最大10枚 |
ライトスタートプランに音声SIM1枚追加を選べば、ミニマムスタートプランを2件申し込みと比べ、580円お得
|
エキサイトモバイル | ・音声SIM維持費 月額700円 ・SMS維持費 月額140円 |
・追加申込料 3,000円 ・SIM発行手数料 394円 |
1回線最大5枚 | 最適料金プラン3GB3枚コースを選べば、同プラン1GB1枚コース3件申込と比べ、430円お得 |
BIGLOBEモバイル | ・音声SIM維持費 月額900円 ・SMS機能付きSIM維持費 月額320円 ・データSIM維持費 月額200円 |
・追加手数料 3,000円 ・SIMカード準備量 394円 |
シェアSIM最大4枚
|
6ギガプランに音声SIM1枚追加を選べば、3ギガプラン2件申し込みと比べ、150円お得 |
OCNモバイルONE | ・新規でOCNモバイルと容量シェアを申し込む場合、SIMカード追加手数料無料 ・SIMカード維持費 400円 |
・データSIM ・SMS機能付きSIM 追加手数料1,800円 ・音声SIM 追加手数料3,000円 ・SIMカード手配料 394円 |
1契約最大5枚 | 6GB/月プランに音声SIM追加選べば、3GB/月プラン2件申し込みと比べ、1,050円お得 |
UQモバイル | 通常の料金プランに準ずる | 新規申込手数料 3,000円 |
1人最大5契約 | シェアプランではないが、2件目の申し込みは、毎月500円割引 |
複数枚対応の格安SIMシェアプランとは?3つのメリットを解説
格安SIMシェアプランとは、1つの回線契約でも格安SIMカードを複数枚シェアできるプランのことです。
家族の人数や使う端末の数だけ2枚・3枚とSIMを発行できる
格安SIMを複数シェアするメリットは、家族の人数や自分の持つ端末の数だけSIMを発行できることです。
家族の人数に合わせて複数の回線を契約していると、支払いがバラバラになってしまい、管理が大変。
また、自分の持つスマホとタブレット・ゲーム機の数に応じて複数の回線を契約しても、支払いの管理に余計な時間と手間がかかります。
でも、シェアプランを使えば、そんな手間はかかりません。家族の人数や自分の持つ端末に合わせてSIMを発行し、一括して管理できるからです。
データ容量(ギガ)を分け合って使える
格安SIMを複数シェアすると、データ容量(ギガ)を分け合って使えます。
月末になるとデータ容量が足りなくなったり、使いきれないほど余ったりしたことがありませんか。
あらたにデータ容量(ギガ)を追加する場合、データ容量に対して料金が比較的高くなり、もったいないですし、データ容量が余った場合、使わないのももったいないです。
でも、格安SIMでシェアプランが使えると、家族で端末でデータ容量を分け合えるので、無駄が少なくなります。
複数回線欲しい人は割安に使える
格安SIM1回線で複数枚のSIMカードをシェアすると、単純に複数枚の格安SIMカードをシェアするよりも、結果的に安くなることが多いです。
たとえば、IIJmioのファミリープランで比べてみましょう。
IIJmioについては、後からさらに詳しく説明しますが、ポイントを絞って、シェアSIMを活用した場合と複数契約した場合だけ注目してください。
IIJmio | ファミリープラン(データ容量:12GB) |
1人当たりの(データ容量)料金
|
お得になる料金差 |
1人で利用 | 3,260円 | (12GB)3,260円 | 料金差なし* |
2人で利用 | 3,960円 | (6GB)1,980円 |
ライトスタートプラン(6GB)2,220円よりお得
|
3人で利用 | 4,660円 | (4GB)1,553円 | 比較対象なし* |
4人で利用 | 5,760円 | (3GB)1,440円 |
ミニマムスタートプラン(3GB)1,600円よりお得
|
5人で利用 | 6,860円 | (2.4GB)1,372円 | 比較対象なし* |
*表の1人、3人、5人で利用した場合については、IIJmioの料金プランのわかりやすい比較対象がないので、”比較対象なし”としています。
同じデータ容量であっても、格安SIM1回線で複数枚のSIMカードをシェアするほうが、1人当たりの料金が安くなりました。
IIJmioは一例に過ぎませんが、ほとんどの格安SIMでも同様に、大容量でシェアすると料金が割安になるメリットがあります。
Q&A
格安SIMを複数枚持つときに感じる疑問に答えます。
データ専用(電話番号なし)のSIMは発行できる?
格安SIMのシェアプランであっても、データ専用(電話番号なし)のSIMが発行できます。
上にあげた5つの格安SIMのうち、どの格安SIMも、データ通信専用SIMの発行が可能です、ただし、UQモバイルのみ明確にはシェアSIMではなく、別途契約の形になります。
電話番号はSIMの数だけできるの?
SIMカードには、それぞれ電話番号が割り振られています。
しかし、通話やSMSのやりとりができるかどうかなどは、それぞれのシェアSIMによって変わります。
通話SIMなら、通話ができます。
SMS機能付きSIMなら、電話番号を使ったメッセージのやり取りができます。
データ通信専用SIMは、電話回線を使った通話・SMSはできませんが、LINEやSkypeでの通話、いわゆるインターネット回線を利用した通話は可能です。
通信制限はどうなるの?
シェアSIMにおける通信制限は、契約している容量の範囲を超えると制限が課されます。
通信制限は、1つの契約において課されるものなので、シェアSIM利用中のどの端末を使っているとしても、データ容量を使いきれば、制限が課されます。
まとめ
夫婦で、家族でデータ容量をシェアすれば、通信料を安くできることがあります。
また支払いの管理も楽になります。
「家族の格安SIMを1つの契約にまとめたい。」とか「スマホもタブレットも格安SIMを使いたい。」と1度考えたことがあるなら、シェアSIMを試してみるのはいかがでしょうか?
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